7月22日、栄中日文化センターにて「愛知の発酵・醸造文化を味わう」講座、
7〜9月の3ヶ月連続講座がスタートしました。
初回7月のテーマは「花酵母」。
ゲストにお迎えしたのは、愛知県碧南市の花酵母ファクトリー代表取締役、金子優平さんです。
まずは加藤先生から、花酵母についてのレクチャーをいただきました。
お酒やパンに使われる酵母は、種類によって香りや風味が大きく変わるのだそう。微生物研究がご専門だからこその加藤先生のお話しはわかりやすく、みんなで基礎知識を学びました。

そして、今回のゲスト、金子さんがご登場です。
実は金子さん、加藤先生の研究室のご出身でもあります。
市販の酒造用酵母を使うとどうしても味が均一化してしまうという課題から、
東京農業大学の先生が「花から酵母を採ってみよう」と考えたのが花酵母のはじまりだったのだとか。
学生時代から花酵母に魅了され、食品加工用の酵素メーカーに勤務した後、
2023年に個人事業主として花酵母ファクトリーを開業。
2025年には株式会社化されました。
きっかけは、身近な花から微生物を分離して変わったものが作れることへの感動と、
野菜には産地があるのに酵母にはそれがないことへの違和感だったそうです。
最初に挑戦したパンは全く膨らまず、職人さんから「岩パン」と呼ばれるほどだったとか。
それでも半年ほど試行錯誤を重ね、少しずつ形にしていったといいます。
その後は飛び込み営業でパン屋さんを回り、協力してくれる職人さんと一緒に商品化を進めてきました。

以前には米粉パンの全国大会でグランプリを含む3冠を受賞、
今年(2026年)6月にはイタリア・ナポリの伝統的なピザの大会で、
桜の花酵母を使ったグルテンフリーピザが2部門で世界2位を同時受賞!
日本人としては初めての快挙だったそうです。
ということで、今回の受講教材(という名のお土産)は、
高浜市の花である菊から採った花酵母を使ったベーグルでした。
香りをかいでみると、市販のパンとはまた違った印象を受けますね。
そして、お楽しみのお料理の提案は2選のコーナーへ。
長田さんからは、豚バラ肉と夏野菜の甘酢炒め。
ベーグルと一緒に楽しめる、酸味の効いた一皿です。

古澤さんからは、花酵母を使ったパン教室での取り組みのご紹介が。
生徒さんが偶然見つけたという、人参ジュースから起こした酵母で作るパンは、
砂糖も油も使っていないのにしっとり柔らかいのだそうです。

質疑応答では、花酵母の産地についての質問も。
一度採取すれば繰り返し仕入れる必要はなく、地域ごとの花から
その土地ならではの酵母を生み出せるというお話が印象的でした。
ご参加の皆様、そして、ゲスト講師の金子さん、ありがとうございました。

「愛知の発酵・醸造文化を味わう」講座は、単回でもご参加いただけます。
次回は、2026年8月26日(水)。豊田市の豆味噌&漬物をテーマに開催です。
ご興味ある方はお気軽にお申し込みくださいね。
会場でお待ちしております。
お申し込み・問い合わせ先:栄中日文化センター
0120-53-8164
https://www.chunichi-culture.com/programs/program_195157.html
