去る8月28日、恒例の中日文化センター連続講座を開催しました。この日は、前週から台風の接近予報が出ており開催が危ぶまれていましたが、進路予想が運良く外れたために無事催行となり、メンバー一同ホッとしたのを覚えています。
この日の講師は、愛知県犬山市を拠点に活躍される「海老澤糀店」の海老澤哲也さんでした。海老澤さんは、米糀(こうじ)を作るにあたり、その原料となるお米から作るために耕作放棄地を開墾する事から始められました。
人間の手から離れ荒れ放題の場所を田圃に戻し、そこからお米作りに勤しんだのだそうです。田圃の水源を確保するには、その他の田圃を所有する地域の方との調和が欠かせないとの事。また、稲の天敵と言われるジャンボタニシを駆除するのではなく、稲以外の雑草を食べてもらう事で稲とタニシが共生する農法を行っているのだそうです。
海老澤さんは、生き物と人間が知恵を活かしあうような田圃から取れたお米を、拠点にある麹室(こうじむろ)にて種麹を生やし、丁寧に米糀にされているそうです。
講座の中では、この麹を原料にした塩麹やヤンニョム麴などを使って、ご家庭で簡単にできるお料理をプロのお二人からご紹介しました。
海老澤さんの長年のご活動に感銘を受けた方が多かったようで、最後の質疑応答タイムも盛り上がりました。
ご受講の皆様、ご参加ありがとうございました。また、講師の海老澤さん、そしてアシスタントの杉山さんもお疲れさまでした。
中日文化センターさんで開催する対面講座では、為になる座学だけでなく、その素材の活用ができるようにレシピと共にご提供しています。3か月単位の連続講座で、1~3月期、7~9月期の年に2クール開催です。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ栄中日文化センターさんへお問い合わせください。